お知らせ
2024年01月01日
新年のご挨拶

新年のご挨拶

 

日本郵船健康保険組合 理事長 日暮 豊

 

日頃より当健康保険組合の事業運営につきまして多大なご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。元日に発生いたしました令和6年能登半島地震により、多くの人的被害、建物倒壊、火災など、非常に大規模な被害が確認されています。また、痛ましい航空機事故も起きました。犠牲となられた方々のご冥福をお祈りし、ご家族・ご関係の皆様に心からお悔やみを申し上げますとともに、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。被災地域の皆様、関係の方々の、一日も早い安全確保と復旧・復興を心よりお祈りいたします。

新型コロナウイルス感染症が季節性インフルエンザと同様の5類感染症へ移行し、完全に収束はしていないながらも、市民生活はコロナ前の落ち着きを取り戻しつつあります。世界情勢では、ウクライナ侵攻が長期化する中で、ガザ地区において深刻な戦闘が勃発しました。健康的な日常生活を恙なく送ることが出来る大切さを一層実感します。

昨年は企業の賃上げと、物価高への対応、加速する少子高齢化と増大する医療費等を乗り越えるための社会変革等、取り組むべき課題が浮き彫りになった年でした。こうした中で、健康保険組合の財政状況は大変に厳しいものがあります。

健康保険組合連合会によれば、2022年度(令和4年度)決算において、全健保組合のうち約4割の組合が経常赤字に陥り、この傾向は、「団塊の世代」がすべて後期高齢者となる来年、高齢化のピークを迎える2040年に向けて、更に強まるとされています。皆保険制度の継承のためにも、高齢化対策、少子化対策、その財源問題、現役世代の負担軽減、医療DX、マイナンバーカードと保険証一体化等の喫緊の課題に対し、私たちは正面から向きあっていく必要があります。

当健康保険組合では、社会の変化に対応しつつ健全な財政基盤を維持し、事業主と協働した健康経営の推進と重症化予防のための保健事業に取り組んで参ります。病気の早期発見あるいは重症化予防には定期的な健康チェックと、その結果と向き合った健康管理が大きな鍵となります。当健康保険組合が実施する各種健診事業は、健康管理を強固なものにする助けになると共に、医療費の削減にも繋がりますので、ご家族の皆様も是非積極的にご利用いただき、健康を維持・促進されますようお願い致します。

最後になりますが、本年がみなさまにとってすこやかな一年となりますことをご祈念申し上げて、新年のご挨拶とさせていただきます。